秋田県由利本荘市の「たにあい糖尿病・在宅クリニック」の谷合久憲先生に、コロナ自宅療養患者対応についてお話を伺いました。谷合先生には電話自動応答システムiverやWEB問診SymView等を組み合わせ、自宅療養患者の健康観察や、HER-SYSの入力に活用していただいています。今回は、昨年のコロナワクチン接種時の対応を振り返ると共に、現在の第6波の秋田県における状況、自宅療養患者対応の工夫について伺いました。
東京都出身。社会人経験を経て、日本医科大学卒業。千葉県にて初期研修、岩手県にて後期研修を修了。秋田県由利本荘市にある本荘第一病院、JA秋田厚生連由利組合総合病院に勤めた後、同地にてたにあい糖尿病・在宅クリニックを開業し、現在に至る。
大阪大学人間科学部卒。コンサルティング会社マネージャー、医療系ベンチャー取締役兼営業本部長を経て、2008年より現職。医療コミュニケーションを専門とし、WEB問診SymViewの企画・開発者。2020年度同サービスにてグッドデザイン賞受賞。現在は医療従事者・患者双方の視点で、SymViewに続く新規サービス開発に従事。
昨年のコロナワクチン対応についてお話を伺いました。当時、たにあい糖尿病・在宅クリニックは開業してまもなく、ワクチン接種の大量の問い合わせ電話を受ける人員的余裕がないため、電話自動応答システムやWEB問診の導入を決めました。iverにより必要な問い合わせについてはこちらから折り返し対応することで、電話を取る必要が無くなりました。さらに、WEB問診で事前に患者さんの情報が確認できるようになり、接種当日はスムーズな対応ができたそうです。
秋田県では第5波まで自宅療養患者がいなかったため、経験が無く、新たに対策を考えていく必要がありました。通常の診療業務をやりながら、コロナ自宅療養患者の対応もするためには、健康観察のための定期的な電話連絡、HER-SYSの入力などの負担に対してどのようにICTを使っていくかがポイントでした。
2月9日時点での秋田県でのコロナ患者の対応状況について関係図を用いて説明していただきました。また、先生ご自身の自宅療養患者対応への思いや、感じていたミッションについてもお話しいただきました。
実際にどのようにICTを組み合わせて自宅療養患者の対応をされているのかご説明いただきました。”初診時の問診”、検査し感染が確定した後には”HER-SYS問診”というようにWEB問診を2段階に分けたり、ICTが利用できない患者向けに固定電話で経過を入力できるシステムを導入されたり等の工夫について伺いました。
実際のWEB問診の画面を見ながら、問診内容について掘り下げて伺いました。さらに、問診一覧画面で患者の回答内容に応じて出るアラート表示設定など、患者の状況を素早く把握するための機能についてもご紹介しました。 また、谷合先生は日頃から、病院勤務時代のネットワークを活かした多職種連携をとりながら診療をされています。同意がとれた患者さんの問診内容を医療用SNSで関係者へ共有するなど、ICTを用いた連携についても伺いました。
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